張り子虎できるまで
@紙張り   
 頭・胴・足・尾別の木型に和紙をでんぷん糊で張り重ね、張り子の胴体・頭部・脚部・尾を作る。和紙は明治中期以前のものが紙質が良い。
木 型 和 紙

A乾燥
 冷風乾燥機で木型に張った部材を乾燥する。天候に左右されず、乾燥時間を短縮できる。
 木型に張った和紙が十分に乾燥したら、腹部など目立たない部分をカッターで切り開き、和紙と木型を切り離す。
乾 燥 機

B型づくり
 木型と分離するための切目を、小口の同質の和紙で張り足し各胴・頭部・脚部・尾を完成させる。
完成した胴体に、足を膠(ニカワ)で接着する。バランスよい姿になるよう気をつける。
に か わ

C胡粉塗り
胡粉(牡蠣の殻を砕いた粉で白色顔料)、にかわを混ぜ白色塗料として使用する。Bの型づくりにで出来た各部材全体に胡粉を塗る。屋外で自然乾燥させる。乾燥後再度上塗りしする。張り子虎の基本となる色が完成
胡  粉

D絵付け
 基本となる胡粉色の上に、黄顔料にて虎特有の黄色を塗り重ねる。胡粉の白色が引き立たせる。虎の縞模様を油煙(蝋燭のすすとにかわで作った墨)と墨汁で描く。数種類の筆を使い分け細かな縞模様を描く
油煙(ゆえん) 顔料(黄)

Eニス塗り
 口、耳など赤色顔料で塗る。
足・胴腹部分など白色以外の部分の色の上にニス塗りを行い保護する。
顔料(赤)

Gひげ
 虎の各サイズに合わせたヒゲを束ねる。ヒゲは馬のしっぽの毛(脱色して白色)を使用。頭部に開けた穴に接着剤で取り付ける。
馬しっぽ毛

Hバランス調整
 頭部の首部分に重石を入れ、滑らかに首振りするよう調節する。

I仕上げ
 首周りに飾り錦布を取り付け、仕上げを行う。